更新日: 2018.02.15 13:09
【トヨタF1】F1第5戦スペインGP予選 グロック6番手、トゥルーリ7番手グリッドを獲得
F1世界選手権第5戦スペインGP予選 グロック6番手、トゥルーリ7番手グリッドを獲得
2009年5月9日(土)スペイン/カタルニア・サーキット
パナソニック・トヨタ・レーシングは9日、カタルニア・サーキットで、熾烈な戦いとなったスペインGPの予選を終えた。10日の決勝は、ヤルノ・トゥルーリ、ティモ・グロックの両ドライバーは、上位8番手以内からスタートする。TF109のセットアップの微調整を、前日からこの日のフリー走行3回目にかけて行ったチーム。晴れて穏やかな風が吹くなか、両ドライバーは、気温21℃、路面温度は41℃に達したサーキットを走行した。ブリヂストンのハードタイヤでスタートした予選第1セッションはいつものことながら、あわただしく終わり、第2セッションはソフトタイヤでスタートした。上位10番手に入るために激しいバトルを繰り広げ、2つめのタイヤもソフトを履き、トゥルーリ、グロックともに最後にかけて速いラップで追い上げ、グロックは上位3番手に入った。最終セッションも、使用済みのソフトタイヤを履いた両ドライバーはともに、速いラップを3周刻み、終了間際には、新しいタイヤセットでサーキットを全速力で駆け抜け、明日の決勝に向け、グロックが6番手、トゥルーリが7番手の好位置を獲得した。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目 : 6番手 1分21秒256(トップと0.703秒差)23周
予選第1セッション : 15番手 1分21秒189(トップと0.705秒差)10周
予選第2セッション : 9番手 1分20秒420(トップと0.466秒差)7周
予選第3セッション : 7番手 1分21秒254(トップと0.727秒差)8周
決勝グリッド : 7番手(暫定)
「今日は、興味深くかつ同時にタフな予選だった。特に少なめの燃料搭載量でのぞんだQ1とQ2では少してこずったが、最後のQ3ではうまく行った。Q3では、燃料を積んだため、グリップも上がり、クルマの反応も良くなったので、攻めることができた。最後には、素晴らしいラップを刻むことができたので、パフォーマンスには満足している。積んだ燃料の量を考えると、7番手スタートはとても良い成績だ。今日は戦略がうまくいき、良い結果となった。決勝の成績も期待できると思う」
ティモ・グロック : カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目 : 8番手 1分21秒377(トップと0.824秒差) 26周
予選第1セッション : 8番手 1分20秒877(トップと0.393秒差) 10周
予選第2セッション : 3番手 1分20秒107(トップと0.153秒差) 7周
予選第3セッション : 6番手 1分21秒247(トップと0.720秒差) 8周
決勝グリッド : 6番手(暫定)
「フリー走行は完璧とまではいかなかったが、6番手以内での決勝グリッドには、かなり満足だ。フリー走行では、クルマの安定性不足に少し苦しんだが、改善を尽くし、予選を6番手で終えたので、喜ぶべきだと思う。もちろん、なるべく先頭に行きたかったが、今週末に向けて、他のチームも大きく改良をしてきており、力の差が縮まった中での競争になっている。今シーズンは全てのレースでポイントを挙げており、3列目からのスタートは、これを続ける大きなチャンスだと思う。表彰台に上がるのは簡単でないが、もちろん、精一杯頑張る。明日の決勝を楽しみにしている」
パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「全体的に、予選のパフォーマンスは良く、2台とも上位8位に入ることができて満足している。新しい空力パーツをフリー走行で評価し、決勝の準備のために周回を重ねたりと、いろいろ実施することができた。予選の前のフリー走行は素晴らしい結果ではなかったが、問題点は見直し、競争力を上げた。サーキットとタイヤの特徴から考えると、ツーストップかスリーストップの可能性があり、決勝はとても面白く、いろいろな戦略が考えられる。調子は良いので、明日が待ち遠しい」
新居章年 : シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「予選6位、7位は手放しで喜べる結果ではないが、今週末のドライバー、チーム、ケルンのファクトリーで働く仲間の頑張りで、ここまで来ることができた。午前のフリー走行から予選にかけてセットアップの詰めを行ったが、最後まで、このサーキット特性に充分適合させる事ができず、もう一歩上位のグリッドを得られなかった。しかしレースはまた別。簡単ではないが、表彰台を目指し、積極的なレースを展開する」